多言語ホームページ制作は、日本語をそのまま翻訳する作業ではありません。対象国・地域、利用者、言語、必要ページ、検索方法、通貨・単位、問い合わせ対応、法務確認、更新担当を決め、言語ごとに判断できる情報を公開します。
TRAILはWeb制作、言語・URL設計、SEO、問い合わせ導線、公開監査を担当します。翻訳、ネイティブレビュー、法務・医療・技術等の専門確認を誰が担当するかは契約前に定めます。翻訳の正確性、海外法令への適合、検索順位、問い合わせ、売上、AI引用は保証しません。
多言語サイト制作を、対象国・言語・問い合わせ対応体制から診断します。
現行URL、対象国・地域・利用者、必要言語、翻訳するページ、原文の正本、翻訳・専門レビュー担当、外国語問い合わせの対応言語・担当、CMS、希望時期・予算を確認し、制作・海外SEO/GEO・運用の範囲を分けます。
初回フォームには未公開の翻訳原稿・契約・法務・医療・技術資料、顧客・応募者等の個人情報、旅券・本人確認・決済情報、秘密情報、CMS・サーバー・解析等の認証情報を送らないでください。送信だけで翻訳・専門確認・海外法令確認・制作着手・契約にはなりません。
対象国・地域・利用者・言語を先に決める
| 確認項目 | 決める内容 | 制作への影響 |
|---|---|---|
| 国・地域 | 居住地、訪問地、販売・対応地域 | 表記、法務、通貨、配送、時差、検索語 |
| 利用者 | 旅行者、在住者、法人、代理店、求職者 | 必要ページ、専門用語、問い合わせ |
| 言語 | 英語、中国語簡体・繁体、韓国語など | 翻訳量、文字、フォント、入力、レビュー |
| 目的 | 会社確認、予約、購入、資料、採用、来訪 | CTA、フォーム、決済、担当者 |
| 対応体制 | 受付言語、担当、返信時間、営業時間 | 公開文言、自動返信、運用負荷 |
「外国人向け」「海外向け」だけでは対象が広すぎます。同じ英語でも、訪日旅行者、国内在住者、海外法人、採用候補者では必要な内容と行動が異なります。
全ページ翻訳・重要ページ・専用LPを選ぶ
| 方法 | 向いている状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 全ページ | 各言語で同等のサービス・情報・運用が必要 | 更新量、翻訳差分、古いページの管理 |
| 重要ページ | 会社、サービス、料金、アクセス、問い合わせを優先 | 翻訳されていない範囲を明示 |
| 言語別LP | 一つの施策・商品・予約へ案内 | 会社・法務・問い合わせの基準情報へ接続 |
| 段階公開 | 原文整理と運用体制を確認しながら拡張 | 言語間の公開範囲と更新日を管理 |
原文を翻訳前に整理する
曖昧な日本語、社内略語、古い価格、根拠のない実績、画像だけの説明をそのまま翻訳すると、言語数だけ問題が増えます。翻訳前に原文の事実と責任者を確認します。
- 会社名、ブランド、商品・サービス名の正式表記
- 対象、対応地域、営業時間、休業、予約・購入条件
- 価格、税、通貨、単位、含まれるもの、追加費用
- 実績、数値、資格、受賞、口コミの出典と確認時点
- 契約、キャンセル、返品、免責、個人情報
- 原文の更新責任者と翻訳へ反映する期限
翻訳方法・用語集・レビュー責任を決める
| 工程 | 主な作業 | 完了条件 |
|---|---|---|
| 原文確定 | 最新版、対象ページ、固有名詞、禁止表現 | 発注者が日本語を承認 |
| 用語集 | 会社名、商品、専門語、表記、語調 | 言語ごとの採用語を確定 |
| 翻訳 | 人手、機械支援、既存資産の利用範囲 | 担当と使用方法を記録 |
| 言語レビュー | 意味、自然さ、対象者、固有名詞 | レビュー担当が承認 |
| 専門確認 | 法務、医療、技術、安全、契約、価格 | 必要な専門担当が確認 |
| 実装確認 | 改行、リンク、フォーム、文字化け、検索設定 | 実機・公開環境で合格 |
機械翻訳を利用する場合も、利用箇所、レビュー対象、更新時の扱いを決めます。翻訳済みであることと、事業上・法務上の確認が済んでいることは同じではありません。
言語ごとに固有URLを持たせる
検索対象にするページは、言語ごとにアクセスできる固有URLを用意します。例として /en/、/zh-cn/ のようなサブディレクトリ、言語別サブドメイン、国別ドメインがあります。運用、権限、解析、法務、サーバーの条件で選びます。
- ブラウザやIP判定だけで強制転送しない。
- 利用者が言語切替を選び、選択状態を確認できるようにする。
- 言語別URLを内部リンクとサイトマップに含める。
- 各言語ページのcanonicalは、原則としてその言語の自己URLを確認する。
- 日本語ページと外国語ページの公開範囲が違う場合は、対応関係を記録する。
hreflang・canonical・言語切替を整合させる
Googleはローカライズされたページの管理で、言語・地域別URLと hreflang の実装方法を案内しています。対応するページ同士で相互に指定し、存在しない言語URLや誤った地域コードを出しません。
- HTML、HTTPヘッダー、サイトマップのどこで管理するかを統一する。
- 各言語ページから自分自身と対応ページを指定する。
- 削除・統合・未翻訳ページのhreflangを残さない。
- canonicalとhreflangが別の意図を示していないか確認する。
x-defaultを使う場合は、言語選択や共通入口の役割を明確にする。
HTMLの言語宣言・文字・レイアウトを確認する
W3CはHTMLの言語宣言を案内しています。html lang、文字コード、フォント、右から左へ書く言語、長い単語、日付、氏名・住所入力を実際の言語で確認します。
- 英語やドイツ語など長くなるボタン・見出しが切れない。
- 中国語・韓国語等の文字が代替フォントで崩れない。
- アラビア語等は方向、数字、フォーム、アイコン配置を確認する。
- 画像内文字、PDF、動画字幕、代替テキストも対象に含める。
- 言語名は国旗だけに頼らず、文字でも選択できるようにする。
言語ごとに検索意図・title・本文を設計する
日本語キーワードを直訳するだけでは、対象国・地域の検索意図と一致しない場合があります。言語ごとに、利用者が使う名称、商品分類、場所、課題、比較項目を確認します。
| 要素 | 確認すること |
|---|---|
| title・H1 | 言語、対象、サービス、地域、ページ内容の一致 |
| 本文 | 対象者、条件、価格、行動がその言語だけで判断できる |
| 内部リンク | 同じ言語の関連ページへ移動できる |
| 画像・動画 | 画像内文字、字幕、代替テキスト、権利 |
| 構造化データ | 本文にある会社・サービス・FAQと一致する |
価格・通貨・単位・日時・住所を明確にする
通貨記号だけではなく、JPY・USD等の通貨、税込・税別、為替換算の扱い、適用条件、更新時点を示します。サイズ、重量、温度、日付、時刻、タイムゾーン、電話番号、住所は、対象者が誤解しない形式にします。
自動換算を使う場合は、表示額と実際の請求・決済額、更新頻度、手数料、返金条件を分けます。海外販売・予約・契約を行う場合は、対象地域の法務・税務・決済・配送の確認担当を決めます。
外国語の問い合わせ・予約・採用受付を運用できるようにする
| 項目 | 公開前に決めること |
|---|---|
| 受付言語 | 読み書き・電話・対面で対応できる言語 |
| 受付時間 | 営業時間、タイムゾーン、返信目安 |
| 担当 | 一次受付、翻訳、専門回答、承認、引継ぎ |
| フォーム | 氏名、国・地域、言語、目的、必要最小限の情報 |
| 自動返信 | 受付であり予約・契約確定ではないこと |
| 対象外 | 対応地域外、緊急、専門判断、禁止事項 |
| 個人情報 | 取得目的、送信先、保管、外部サービス |
プライバシーポリシーとフォームの取得項目、外部送信先、実際の運用が一致しているか確認します。
CMS・翻訳差分・公開状態を管理する
日本語を更新したのに外国語が古いままにならないよう、原文ID、言語、翻訳状態、担当、承認、公開日、次回確認日を管理します。
- 未翻訳、翻訳中、レビュー中、承認済み、公開済みを区別する。
- 原文変更時に影響する言語ページを通知・一覧化する。
- 料金、営業時間、法務、キャンペーンは優先更新対象にする。
- 削除した原文ページの言語版、内部リンク、hreflangを処理する。
- 翻訳メモリ・用語集・過去訳の所有と引継ぎを決める。
多言語制作費用を作業範囲に分ける
| 費用区分 | 主な作業 | 変動要因 |
|---|---|---|
| 要件・情報設計 | 国、言語、対象、ページ、URL、運用 | 市場・言語数、関係者、既存資産 |
| 原文整理 | 最新版、用語、根拠、ページ対応表 | 原文品質、重複、古い情報 |
| 翻訳・レビュー | 翻訳、用語集、言語・専門確認 | 文字量、専門性、方法、回数 |
| デザイン・実装 | 言語切替、URL、CMS、フォーム、レスポンシブ | 言語方向、機能、既存CMS |
| SEO | title、本文、hreflang、canonical、サイトマップ | ページ数、検索調査、移行 |
| 検収 | 表示、リンク、フォーム、実受信、検索設定 | 端末、言語、修正回数 |
| 運用 | 差分翻訳、更新、保守、計測 | 更新頻度、緊急性、担当範囲 |
見積では「多言語一式」ではなく、対象言語、対象ページ、原文文字量、翻訳方法、レビュー、実装、SEO設定、検収、更新を分けます。Web制作費用は料金案内、一般的な工程はホームページ制作の流れでも確認できます。
SEO・GEO・サイト側の地域情報を分けて運用する
- SEO:言語別URL、検索意図、title、本文、内部リンク、hreflang、サイトマップを整える。
- サイト側の地域情報:実在拠点、対応地域、営業時間、アクセス、電話、受付言語を一致させる。
- GEO:会社、サービス、対象、価格条件、根拠、更新日、問い合わせ方法を各言語の本文・FAQ・構造化データで明確にする。
AI検索への引用・掲載は保証しません。原文と翻訳の意味が一致し、一次情報と更新責任が確認できる状態を保ちます。詳しくはGEO・AI検索対策をご覧ください。
公開前後の多言語受入試験
- 各言語URLが200で、意図しない転送・noindexがない。
- title、H1、canonical、hreflang、lang、サイトマップが整合する。
- 言語切替、内部リンク、戻る操作、404ページを確認する。
- 文字化け、長い文言、右から左の表示、表・ボタンのあふれを確認する。
- フォーム入力、エラー、自動返信、担当通知、実受信を言語別に試す。
- 価格、通貨、日付、住所、電話、営業時間、法務文言を承認する。
- 公開後にクロール、インデックス、検索表示、実問い合わせを確認する。
相談から公開・運用までの9工程
- 対象国・地域、利用者、言語、目的、対応体制を決める。
- 既存サイト、原文、翻訳資産、CMS、解析、契約を確認する。
- 翻訳対象ページと段階公開の優先順位を決める。
- 言語別URL、切替、hreflang、canonical、内部リンクを設計する。
- 原文を確定し、用語集、翻訳、言語・専門レビューを行う。
- デザイン、CMS、フォーム、SEO、構造化データを実装する。
- 言語別の表示・リンク・フォーム・実受信・検索設定を試験する。
- 公開後に200、サイトマップ、インデックス、検索表示を監査する。
- 原文変更、差分翻訳、料金・法務・営業時間を継続更新する。
多言語ホームページ制作でよくある質問
英語ページを一つ追加すれば多言語対応になりますか?
英語ページだけで足りる場合もありますが、対象者、必要ページ、言語別URL、言語切替、検索設定、問い合わせ対応、更新責任を決める必要があります。全ページを同時に翻訳するとは限りません。
機械翻訳だけで公開できますか?
用途とリスクによります。概要や下訳に利用する場合でも、会社名、商品名、価格、契約、医療・法律・安全、問い合わせ文言などは、担当者または専門家が意味と最新性を確認します。
多言語サイトのSEOでは何を設定しますか?
言語ごとの固有URL、自己canonical、対応ページ間のhreflang、言語に合うtitle・見出し・本文、内部リンク、サイトマップ、検索計測を確認します。自動転送だけに頼りません。
翻訳費用は文字数だけで決まりますか?
文字量に加え、言語数、専門性、原文整理、用語集、翻訳方法、レビュー回数、画像内文字、フォーム、CMS、SEO設定、法務確認、公開後更新で変わります。
問い合わせは外国語で届きますか?
外国語フォームを公開すると、その言語で届く可能性があります。対応言語、返信時間、担当者、翻訳支援、対象外の問い合わせ、個人情報の扱いを公開前に決めます。
AI検索への引用や海外での順位を保証できますか?
保証しません。言語別ページのクロール・インデックス、検索表示、クリック、主要ページ閲覧、フォーム・電話、実受信、返信を段階別に確認し、原文と翻訳の更新を継続します。
多言語ホームページ制作を相談する
相談時は、対象国・地域、利用者、必要言語、既存サイト、翻訳済み資料、受付できる言語、問い合わせ・予約・販売の目的、更新担当を共有してください。翻訳対象、制作範囲、レビュー、SEO設定、公開後運用を分けて整理します。