ホームページ制作は、デザインを決めてから始めるのではなく、目的、対象者、掲載情報、問い合わせ後の運用、予算、公開期限、既存URLとアカウントを揃えるところから始まります。このページでは、相談から公開後までを11工程に分け、各工程の入力、成果物、確認者、完了条件を説明します。

問い合わせを送信しただけでは契約や制作開始になりません。現状確認、要件、見積、契約、制作、検収、公開の順に双方で確認します。検索順位、問い合わせ件数、売上、AI検索での引用は保証できません。

制作前に方式と目的を決める

方式 向く状況 最初の判断
新規制作 新会社、新事業、初めての公式サイト 運営主体、対象者、公開情報、ドメイン名義
部分改善 料金、フォーム、スマホ、特定ページに課題 既存CMSで直せる範囲と影響
情報再編 内容はあるが重複し、探しにくい 残す、統合、移動、削除の基準
リニューアル 構造、デザイン、CMS、URLを見直す 移行台帳、301、権限、旧環境の停止
月次運用 公開後に情報更新と改善を続ける 保守、更新、追加制作、分析の区分

全面制作を前提にせず、既存URLと内容を残せる範囲、費用、移行リスク、公開後の更新体制を比較します。制作対象は会社案内だけでなく、サービス、料金、事例、採用、FAQ、資料、問い合わせ後の案内まで含めて考えます。

相談前に用意すると判断が早い情報

  • サイトで誰に何を伝え、どの行動につなげたいか。
  • 現在のURL、CMS、サーバー、ドメイン、解析、Search Consoleの管理状況。
  • サービス内容、対象外、費用、対応範囲、担当、受付方法。
  • 参考サイトは、好きな見た目だけでなく参考にしたい情報構造や機能。
  • 利用できるロゴ、写真、原稿、図、動画、PDFとその権利。
  • 希望公開日、その理由、社内確認者、決裁者、公開後の更新担当。
  • 予算の上限ではなく、初期制作と月次運用に分けた検討範囲。

資料が揃っていなくても相談できます。その場合は、制作側が作るもの、依頼者側が提供・確認するもの、第三者への依頼が必要なものを見積前に分けます。

11工程と各工程の完了条件

  1. 受付:目的、対象者、現状、時期、予算、担当者を確認し、次の調査範囲を決める。
  2. 現状調査:ページ、検索流入、フォーム、スマホ、速度、権限、リンク、URLを確認し、課題一覧を作る。
  3. 要件整理:ページ、機能、原稿、素材、移行、計測、試験、運用、対象外を文章で合意する。
  4. 見積・契約:作業区分、成果物、修正、支払、検収、追加費用、権利、終了条件を確認する。
  5. 情報設計:対象者、ページ構成、ナビゲーション、URL、CTA、問い合わせ後の流れを決める。
  6. 原稿・素材:事実、根拠、表記、写真、権利、監修、更新担当を確認して承認する。
  7. デザイン:主要画面と部品、スマホ、状態表示、アクセシビリティを確認する。
  8. 実装:CMS、フォーム、外部連携、構造化データ、計測、権限を設定する。
  9. 試験・検収:表示、操作、文言、送信、通知、リンク、端末、権限、移行を条件表で確認する。
  10. 公開:本番反映、URL、301、canonical、noindex、サイトマップ、計測、バックアップを監査する。
  11. 引継ぎ・運用:アカウント、更新方法、保守、障害窓口、改善指標、終了時の返却を確認する。

見積は作業・成果物・対象外を同じ条件で比べる

区分 主な作業 見積で確認すること
調査・設計 現状、対象者、構造、URL、要件 調査範囲と設計資料の納品
原稿 取材、構成、執筆、校正、監修反映 作成者、文字数、回数、承認者
デザイン 画面、部品、状態、スマホ ページ種類、独自部品、修正回数
実装 CMS、フォーム、検索、外部連携 機能、権限、ライセンス、試験
素材 撮影、画像、図、動画、PDF 点数、編集、交通、二次利用
移行 記事、画像、URL、301、計測 件数、旧環境、照合、失敗時対応
公開後 保守、更新、追加、分析、改善 月次範囲、回数、時間、緊急対応

ページ数だけでは比較できません。同じ原稿、機能、素材、移行、試験、公開後範囲で揃え、含まれない作業と追加費用の条件も確認します。TRAILの現行区分は料金案内で確認できます。

情報設計でページと問い合わせ後の動きをつなぐ

閲覧段階 必要な情報 次の行動
課題を知る 対象、症状、原因、選択肢 自分が対象か判断する
比較する サービス、対応範囲、費用、事例、担当 候補を絞る
不安を減らす 工程、期限、対象外、契約、個人情報 相談準備をする
問い合わせる 方法、必要項目、返信目安、次の流れ 送信、電話、予約
送信後 受付、日程、資料、担当、変更・取消 相談や見積へ進む

フォームを置くだけでなく、受信先、迷惑メール、担当不在、返信、予約変更、機密資料の受け渡しまで設計します。最初のフォームでは必要最小限を受け取り、機密性の高い資料は確認後に指定経路へ移します。

原稿と素材は事実・根拠・権利を確認する

  • 会社名、所在地、電話、営業時間、資格、担当、費用の確定情報。
  • 事例、口コミ、社員、顧客、施設、制作物の掲載許可と利用範囲。
  • 医療、法律、金融、採用等の専門情報の確認者、対象年度、例外。
  • 引用、統計、図、写真、フォント、動画、PDFの出典とライセンス。
  • 公開後に事実が変わる情報の更新担当、確認日、訂正窓口。

制作会社が実績、資格、順位、顧客の声、効果を作ることはありません。仮原稿は確認用として区別し、根拠資料と依頼者の承認がある情報だけを公開します。

デザイン確認は見た目と操作状態を分ける

トップだけでなく、一覧、詳細、料金、FAQ、フォーム、送信完了、404、検索結果、メニュー、ボタン、表、画像、PDFリンクを確認します。通常、選択中、エラー、完了、読み込み中、在庫・受付停止など状態の違いも対象です。

スマートフォン、文字拡大、キーボード、見出し順、リンク名、代替テキスト、色、フォームエラーを確認します。デジタル庁のウェブアクセシビリティ導入ガイドブックも参照し、対象範囲と試験方法を決めます。確認していない適合レベルや準拠を表示しません。

実装と試験は本番運用を想定する

確認領域 主な試験 完了記録
表示 主要端末、幅、画像、表、文字、印刷 対象環境と結果
操作 メニュー、ボタン、検索、外部連携 正常・異常・停止時
フォーム 必須、形式、エラー、通知、返信、保存 テスト条件と削除
SEO title、H1、canonical、noindex、schema URL別チェック
移行 旧新URL、301、リンク、画像、PDF、404 移行台帳
運用 権限、更新、バックアップ、復旧、障害連絡 担当と手順

検収は「見た感じ」ではなく、契約前に決めたページ、機能、文言、端末、通知、権限、移行、対象外の一覧で行います。不具合修正と仕様追加を分け、追加は費用と公開日への影響を確認します。

リニューアルはURLとアカウントを先に台帳化する

旧URL、重要度、検索流入、リンク、残す内容、統合先、新URL、301、canonical、公開日、確認結果を一行ずつ管理します。削除ページをすべてトップへ転送せず、内容が対応する移行先を決め、対応先がなければ404または410を検討します。

GoogleのURL変更を伴うサイト移行の公式ガイドを参照し、リダイレクト、内部リンク、canonical、サイトマップ、Search Consoleを確認します。順位維持は保証できないため、公開後もクロール、インデックス、404、リダイレクトを監視します。

資産 公開前の確認 引継ぎ
ドメイン・DNS 名義、請求、認証、更新日 移管、設定、認証情報
サーバー・CMS 契約者、管理者、権限、バックアップ 管理権限、データ、復旧手順
計測 解析、Search Console、タグ 所有者、権限、設定
外部機能 フォーム、予約、決済、地図、メール 契約、データ、停止日、代替
原稿・素材 著作権、利用範囲、元データ 納品形式、再利用条件

公開日は切替・監査・戻し方を決める

  • 公開担当、時刻、連絡先、承認者、作業停止時間を決める。
  • 直前バックアップと、問題時に戻す条件・担当・手順を確認する。
  • HTTP 200、リダイレクト、リンク、H1、canonical、noindex、JSON-LDを確認する。
  • フォーム送受信、自動返信、予約・決済、計測、外部サービスを確認する。
  • スマートフォンの横はみ出し、メニュー、表、ボタン、固定要素を確認する。
  • robots.txt、サイトマップ、Search Console、404、旧URLを確認する。

公開直後だけでなく、翌営業日、数日後、更新やキャッシュ反映後にも重要ページとフォームを確認します。

公開後は保守・更新・追加制作・改善を分ける

区分 内容
技術保守 安全と稼働を維持 バックアップ、更新、監視、復旧
情報更新 確定情報を反映 料金、営業時間、担当、採用、制度
追加制作 新しい成果物を作る ページ、図、フォーム、撮影、機能
改善運用 データと利用状況から変更 検索意図、導線、入力、速度、FAQ

WordPress公式の更新手順も、更新前のバックアップと復旧準備を案内しています。更新ボタンを押す作業だけを保守とせず、事前確認、バックアップ、更新、表示・機能試験、問題時の復旧まで範囲を決めます。

公開後の測定を問い合わせ前後で分ける

検索表示、ページ閲覧、料金・事例・工程閲覧、フォーム開始、エラー、送信、受付確認、商談、見積、契約を分けます。制作会社が顧客情報を必要以上に取得せず、事業側で共有可能な集計範囲と保存期間を決めます。

アクセス数だけでなく、古い情報、検索語との不一致、離脱箇所、未完了フォーム、404、リンク切れ、更新遅延、スマホ表示、アクセシビリティ修正も改善材料にします。

ホームページ制作の相談と見積依頼

相談時は、現在のURL、目的、対象者、希望時期、必要なページや機能、利用できる素材、社内確認者、公開後の更新担当を共有してください。未確定項目は調査・要件整理から分けて提案します。

新規制作・部分改善・リニューアルを相談する

ホームページ制作の対応範囲を確認する

制作実績を確認する

WordPress保守と公開後運用を確認する

よくある質問

相談時に原稿や写真がなくても進められますか。

進められます。必要な素材、作成者、確認者、撮影や取材の要否を整理し、見積と工程に含めます。

制作期間はどのように決まりますか。

ページと機能だけでなく、原稿・素材の準備、社内確認、専門監修、移行、試験、公開承認の日数で決まります。要件確定後に工程表を作ります。

途中でページや機能を追加できますか。

可能ですが、当初要件との差分、費用、確認項目、公開日への影響を確認してから追加します。不具合修正と仕様追加は分けます。

リニューアルで既存URLは変えた方がよいですか。

必ず変えるものではありません。既存URLの内容、検索流入、リンク、構造を確認し、維持、統合、変更、削除をURLごとに判断します。

公開後の保守や更新も依頼できますか。

技術保守、情報更新、追加制作、SEO改善を分け、対象、回数、時間、承認、緊急対応、報告の範囲を決めます。