ホームページ制作前に準備するもの|原稿・写真・権限・担当者

ホームページ制作前の準備は、完成した原稿や大量の資料を先に作ることではありません。誰に何を伝え、どの問い合わせを受け、誰が情報を確認し、公開後に誰が更新するかを決めます。目的、ページ、事実、素材、権限、受付、期限を揃えると、見積り範囲と未確定事項を比較しやすくなります。

未確定の項目を含め、制作開始に必要な準備を整理します。

現行URL、目的、受けたい問い合わせ、必要ページ・機能、希望時期・予算、用意できる原稿・写真が分かれば、担当範囲を分けて確認できます。

ホームページ制作を相談準備範囲を見積もるSEO・URL移行を相談料金・対応範囲を見る

CMS・サーバー等のIDやパスワード、二要素認証コード、顧客・従業員の個人情報、未公開の契約・相談本文を初回フォームへ送らないでください。送信だけで契約・作業着手にはなりません。

最初に準備する7項目

項目 最初に決めること 未確定でも伝えること
目的 相談、予約、応募、販売、情報提供等 優先順位と現状の課題
対象者 顧客、地域、課題、利用場面 対象外、迷っている範囲
ページ 必須情報と主な導線 統合・追加を検討中の情報
素材 原稿、写真、ロゴ、資料の有無 作成・撮影・権利確認の希望
機能 フォーム、予約、決済、会員等 現在のサービスと契約条件
体制 責任者、確認者、更新担当 法務・専門家・本部確認の有無
条件 希望時期、予算、公開制約 絶対条件と調整可能な条件

目的と有効問い合わせを一文で定義する

「問い合わせを増やしたい」だけでは、営業メール、採用、既存顧客、対象外相談が混ざります。対象サービス、対象者、相談内容、地域・条件、受付後の担当を一文にします。

例: 東京都内で既存サイトのリニューアルを検討する法人から、対象URL、困っている点、希望範囲、時期、予算が分かる見積相談を担当メールで受信する。
  • フォーム送信完了と担当者実受信を分ける
  • 有効相談、見積り、商談、受注を分けて記録する
  • 営業、重複、迷惑送信、対象外相談の除外条件を決める

必要ページを検索意図と利用行動で分ける

ページ候補 答える内容 次の行動
会社・運営者 主体、所在地、連絡先、責任範囲 信頼確認
サービス 対象、範囲、対象外、成果物 相談・比較
料金 金額または変動条件、追加費用 見積り
事例・実績 許諾済み事実、担当範囲、条件 適合性確認
FAQ・判断記事 比較、準備、制約、よくある疑問 自己解決・相談
問い合わせ 必要情報、同意、受付後の流れ 送信・代替窓口

制作の工程そのものはホームページ制作の流れで確認できます。本記事は、工程を始める前に発注側で準備する情報と責任者に限定します。

会社・サービス・料金の正本を決める

会社名、所在地、電話、営業時間、サービス名、料金、受付条件を、どの資料が正しいか決めます。古い会社案内、営業資料、SNS、予約媒体、PDFから推測して混ぜません。

  • 事実ごとの正本、確認者、確認日、適用日を残す
  • 資格、許認可、受賞、実績、人数、拠点は根拠を確認する
  • 終了サービス、旧料金、退職者、閉鎖拠点を移行しない
  • 変更時に公式サイト、フォーム、予約、メール等へ反映する担当を決める

原稿は作成者・確認者・期限を決める

原稿区分 必要な材料 主な確認者
会社情報 登記・公式資料、連絡先、沿革 代表・総務
サービス 対象、工程、成果物、対象外 事業責任者
料金 金額、条件、税、追加・第三者費用 営業・経理
専門情報 法令、資格、監修、更新期限 有資格者・法務
事例・顧客の声 掲載許諾、担当範囲、測定条件 顧客・案件責任者
採用・募集 条件、期間、選考、問い合わせ先 採用責任者

原稿が未完成でも、誰が作り、誰が事実確認し、いつ確定するかが分かれば見積りできます。制作側が文章を作る場合も、根拠資料と最終承認は必要です。

写真・ロゴ・資料の権利と公開期限を確認する

  • 撮影者、被写体、施設、ロゴ、商品、画面、資料の利用許可
  • Web、広告、SNS、印刷等の利用範囲と掲載期間
  • 退職、契約終了、商品終了、施設変更時の差替え・削除担当
  • 画像内の個人情報、位置情報、車両番号、書類、画面表示の確認
  • 代替テキストに事実と異なる説明やキーワードを詰め込まない

確認できない実績、人物、施設、口コミ、成果を作らず、素材がない場合は撮影または権利を確認できる素材の費用・条件を比較します。

ドメイン・サーバー・CMSの所有者を確認する

対象 確認内容 納品・終了時
ドメイン・DNS 契約者、更新、復旧先、移管制限 会社管理へ移管できるか
サーバー・CDN 契約、請求、容量、バックアップ データ取得と切替手順
CMS 管理者、権限、更新、ライセンス 会社管理者と復旧方法
解析・検索 Search Console、解析、タグ、広告 所有権と履歴の維持
フォーム・予約 送信先、保存先、外部契約 実受信とデータ移管
素材・制作物 原稿、画像、デザイン、コード 権利、納品形式、再利用条件
安全条件: 認証情報は必要な段階で安全な方法を決め、最小権限・期限・作業者を限定します。作業後の権限削除、パスワード変更、二要素認証、復旧先まで確認します。

フォームは担当者実受信まで要件にする

  1. 相談種別と必要最小限の項目を決める。
  2. 入力、必須、形式、エラー、同意、スマートフォンを試験する。
  3. 送信完了画面と自動返信を確認する。
  4. 担当メール、共有受信箱、CRM・台帳等への実受信を確認する。
  5. 振分け、一次返信期限、休業・障害時の代替窓口を決める。

個人情報の取得、利用、安全管理、委託、保存、削除は事業条件に合わせて整理します。一次情報: 個人情報保護委員会「個人情報保護法ガイドライン(通則編)」

既存サイトはURL・検索・計測を棚卸しする

リニューアルや統合では、見た目だけで既存URLを捨てません。Search Console、sitemap、解析、内部リンク、被リンク、問い合わせへの関与を確認し、URLごとに維持・改稿・統合・終了を決めます。

  • 旧URLと新URLの対応表を作る
  • 関連する新URLへ対象限定の恒久転送を設計する
  • title、H1、canonical、robots、構造化データを検収する
  • 内部リンク、sitemap、計測、フォームを更新する
  • 公開後にクロール、index、表示、クリック、問い合わせを確認する

一次情報: Google Search Central「Site Moves and Migrations」

スマートフォンとアクセシビリティを要件に入れる

  • ページ全体の横あふれ、重なり、隠れるCTAがない
  • 文字拡大、見出し順、リンク名、キーボード操作で意味が保たれる
  • 画像、動画、PDF、地図、外部予約も利用条件を確認する
  • フォームのラベル、必須、エラー、同意、完了が理解できる
  • 公開後も更新時に同じ基準を確認できる担当を決める

一次情報: デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」

社内担当と承認期限を工程表にする

工程 発注側の担当 期限・合格条件
要件 目的、対象、範囲、優先順位を承認 見積り前に未確定を明記
設計 ページ、導線、機能、URLを確認 制作開始前に範囲固定
原稿・素材 事実、権利、公開可否を確認 提出日と差替え期限
実装確認 表示、内容、フォーム、計測を試験 不具合・修正の記録
公開判断 公開・延期・切戻しを承認 必須条件を全件満たす
運用 更新、受付、保守、改善を担当 次回確認日と責任者

見積りは同じ準備条件で比較する

会社ごとに渡す資料が違うと、価格差が作業範囲の差なのか判断できません。同じ目的・対象・ページ・機能・素材・移行・期限を渡し、次を分けて比較します。

  • 含む作業、含まない作業、成果物の数量・形式
  • 原稿、撮影、素材、専門確認の担当
  • CMS、予約、決済、外部サービス、第三者費用
  • 修正回数、検収、公開、切戻し、公開後支援
  • 所有権、アカウント、データ、契約終了時の移管

制作方式と費用の目安はホームページ制作、料金条件は料金案内で確認できます。

相談時に送る準備メモ

次の内容を分かる範囲でまとめれば、未確定項目を含めて相談できます。

  • 現行URL、新規・部分改修・リニューアルの希望
  • 目的、対象者、受けたい問い合わせ、現在の課題
  • 必要ページ・機能、参考サイトと参考理由
  • 用意できる原稿・写真・ロゴ・資料と確認担当
  • ドメイン・サーバー・CMS等の管理状況(認証情報そのものは送らない)
  • 希望時期、予算、社内承認、法務・専門確認の有無

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ホームページ制作前の準備に関するよくある質問

原稿が完成していなくても相談できますか?

相談できます。対象者、サービス、受けたい問い合わせ、掲載必須情報、確認担当を先に整理し、原稿作成を依頼側・制作側のどちらが担当するか見積りで明確にします。

写真が用意できない場合はどうしますか?

撮影、支給素材、権利を確認できる素材の利用を比較します。実在しない人物・施設・実績を事実のように見せる画像は使いません。

サーバーやドメインのパスワードを最初に送る必要がありますか?

初回相談では送らないでください。必要になった段階で対象アカウント、権限、共有方法、作業後の変更・削除、復旧先を決めます。

ページ数はどう決めますか?

会社、サービス、料金、事例、FAQ、問い合わせ等を目的と検索意図で分けます。同じ内容を地域名だけ変えて量産せず、更新責任を持てるページだけを作ります。

制作期間は何で変わりますか?

要件、ページ・機能数、原稿・写真、確認者数、法務確認、外部サービス、移行、修正回数、公開可能時間で変わります。公開希望日から逆算して提出日と承認期限を決めます。

準備すれば問い合わせは必ず増えますか?

保証されません。準備の目的は、対象、判断材料、受付経路、計測、責任範囲を揃え、公開後に事実で改善できる状態を作ることです。


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