VENDOR CHANGE

制作会社を変える前に、契約・データ・権限・停止リスクを確認する

ホームページ制作会社の変更では、新しいデザインを決める前に、ドメイン、DNS、サーバー、メール、CMS、フォーム、解析、素材の契約者と管理権限を確認します。提供可能なデータと移行条件を事実に基づいて整理すると、公開停止や問い合わせ未着を防ぎやすくなります。

確認の前提:現行会社の契約、著作権、サーバー構成、データ提供義務を推測しません。契約書、管理画面、請求、提供資料、現行会社への確認結果を正本として判断します。

制作会社を変える理由と必要な対応を分けます

状況 先に確認すること 選択肢
更新が遅い 受付、優先度、契約内作業、承認 運用変更、保守変更、会社変更
費用が分かりにくい 月額内外、第三者費、追加作業 契約整理、相見積もり
機能・CMSが合わない 既存制約、ライセンス、移行可否 部分改修、CMS移行、全面更新
SEO・問い合わせが弱い 検索、ページ、フォーム、受付の原因 診断、部分改善、リニューアル
連絡が取れない 契約、請求、契約者、緊急窓口 資産確保、代替保守、移管
事業が変わった 新しい対象・サービス・運用要件 情報再設計、段階・全面更新

会社を変えること自体を目的にせず、運用改善、部分改修、段階・全面リニューアルと比較します。制作方式はホームページリニューアルで整理しています。

変更前に関係者と期限を決めます

  • 依頼側の責任者、技術担当、原稿担当、公開承認者
  • 現行会社の窓口、契約終了日、データ提供日、停止日
  • 新会社の調査、制作、移行、公開、保守担当
  • ドメイン・サーバー・メール等の外部事業者
  • 法務・情報システム・個人情報・決済等の確認担当
  • 問い合わせ・予約・応募を実際に受ける部署

現行契約を終了してから調査を始めると、必要な管理画面やデータへアクセスできない場合があります。契約終了前に、閲覧・出力・移管・削除の期限を並べます。

サイト資産と契約者を一覧にします

資産 確認項目 必要な証拠・受領物
ドメイン 登録者、管理会社、期限、移管ロック 管理権限、認証コード、請求
DNS・SSL ゾーン、証明書、CDN、WAF 設定一覧、変更権限
サーバー 契約者、容量、PHP・DB、バックアップ 管理権限、ファイル、DB、設定
メール アカウント、転送、認証、送信経路 一覧、DNS、移行・再設定手順
CMS 管理者、テーマ、プラグイン、独自実装 管理権限、データ、ライセンス
フォーム・連携 送信先、SMTP、CRM、予約、決済 設定、契約、実受信記録
検索・解析 Search Console、解析、タグ、広告 所有者、管理者、計測定義
原稿・素材 著作権、利用範囲、人物・第三者許可 原本、制作データ、利用条件

パスワードを一覧表や通常メールで共有せず、依頼側所有のアカウントへ新担当者を追加します。共有が避けられない場合も、必要最小限・期限付きにし、移行後に変更します。

現行契約で12項目を確認します

  1. 契約期間、更新、自動更新、解約通知期限
  2. 制作物・原稿・デザイン・ソース・データの権利
  3. ドメイン、サーバー、CMS、外部サービスの契約者
  4. テーマ、プラグイン、フォント、写真等のライセンス
  5. データ提供の対象、形式、時期、費用
  6. 管理画面・アカウント・二要素認証の移管方法
  7. 保守終了後のサイト、メール、バックアップの扱い
  8. 個人情報、ログ、問い合わせ、予約、会員データの返却・削除
  9. 未払い、違約金、解約時作業、第三者費用
  10. 秘密保持、再委託、事故・障害時の責任
  11. 契約終了後の問い合わせ・修正対応
  12. 紛争・準拠法等の条項

契約の法的判断が必要な場合は専門家へ確認します。制作会社の一般的な比較項目はホームページ制作会社の選び方で整理しています。

現行会社へ依頼する情報を具体化します

  • 現行URL一覧、公開・下書き・非公開・転送・削除の状態
  • サイトファイル、データベース、メディア、エクスポートデータ
  • CMS・サーバー・DNS・SSL・CDN・WAFの構成と管理権限
  • テーマ、プラグイン、独自コード、ビルド手順、ライセンス
  • フォーム送信先、SMTP、Webhook、CRM・予約・決済連携
  • 解析・タグ・Search Console・広告・コンバージョン設定
  • バックアップの範囲、復元手順、直近の障害・未対応事項
  • 契約終了時に停止・削除される機能、アカウント、データ

「すべてのデータ」では双方の認識がずれます。形式、対象期間、含む設定、受領期限、復元確認まで明記します。

受領データは復元・利用できるか確認します

ファイルを受け取っただけでは移管完了ではありません。新しい検証環境で、表示、管理、更新、フォーム、検索設定を確認します。

  • 圧縮ファイルが破損せず、必要なファイル・DBが含まれる
  • CMSへログインし、投稿・固定ページ・メディアを確認できる
  • テーマ・プラグイン・独自機能の不足とライセンスを確認する
  • 文字化け、画像欠落、URL置換、権限、日時を確認する
  • フォーム・予約・決済・メールは本番データと分けて試験する
  • 顧客・応募者・会員等の個人情報を不要に複製しない

ドメイン・DNS・メールはサイトと分けて移行します

領域 変更前確認 切替後確認
ドメイン 登録・期限・移管条件・ロック 登録者、更新、自動更新
DNS A/AAAA、CNAME、MX、TXT、TTL Web、メール、認証、外部サービス
SSL 発行・更新・対象ホスト 証明書、混在コンテンツ、転送
メール受信 MX、アカウント、転送、容量 内外から受信、迷惑メール
メール送信 SMTP、SPF、DKIM、DMARC 送信、自動返信、担当通知
外部連携 認証ドメイン、Webhook、許可IP 予約、決済、CRM、API

Webサイトだけを新サーバーへ切り替える場合も、DNS変更がメールや外部サービスへ影響しないかを確認します。切替前に現在のDNSゾーンを保存します。

WordPressの移管範囲を確認します

  • WordPress本体、PHP、データベースの対応条件
  • テーマ親子関係、独自コード、ビルド・更新方法
  • プラグインの役割、契約者、ライセンス、更新期限
  • 管理者、編集者、投稿者、外部担当者の権限
  • バックアップ、セキュリティ、キャッシュ、CDN、WAF
  • フォーム、SMTP、予約、決済、会員、検索、外部連携
  • 検証環境、公開手順、更新停止期間、切戻し

新規制作・移行・保守の判断はWordPressホームページ制作で確認できます。

URL・SEO・GEOを移行表で管理します

制作会社変更と同時にURLやページ構造を変える場合は、旧URLごとに維持、改稿、統合、新規、終了を決めます。検索順位やAI引用は保証できませんが、公開状態と移行関係を確認します。

  1. 旧URL、title、H1、canonical、index状態、主要内部リンクを保存
  2. 各ページの検索意図、事業役割、正本を確認
  3. 新URLと旧URLの対応、終了理由、301の要否を決定
  4. 新ページのtitle、H1、本文、canonical、構造化データを整合
  5. メニュー、本文、パンくず、サイトマップを新URLへ更新
  6. 公開後に200、301、404、noindex、canonical、JSON-LDを監査
  7. Search Console等で観測日と外部要因を分けて記録

SEOの移行設計はホームページリニューアルのチェックリストでも確認できます。

フォーム・予約・決済は実受信まで再試験します

段階 確認内容 異常時の対応
入力 必須、形式、同意、添付、スマホ 入力保持、エラー表示
送信 完了表示、二重送信、迷惑送信 代替窓口、再送案内
メール 自動返信、担当・共有受信箱 SMTP、DNS、迷惑メール確認
連携 CRM、予約、決済、採用管理 重複、欠落、認証を確認
運用 担当振分け、初回連絡、変更・取消 担当不在時の代替
個人情報 保管、閲覧、削除、旧環境残存 不要コピーと旧データを削除

完了画面は実受信の証明ではありません。担当者のメール、予約台帳、CRM等までテストし、旧会社の通知先や連携が残っていないことを確認します。

解析・広告・タグの所有者を依頼側へ揃えます

  • Search Console、解析、タグ管理、広告の所有者・管理者
  • 計測ID、ドメイン認証、コンバージョン、同意管理
  • 旧会社個人アカウントだけに依存していないか
  • 計測定義、テスト方法、変更履歴、基準値
  • 個人情報や入力内容をURL・イベントへ送っていないか
  • 移管後の新担当追加と旧権限削除

新しい制作会社を同じ条件で比較します

比較項目 確認する証拠 注意する状態
現状調査 確認対象、課題、根拠、未確認事項 調査前に断定
移行範囲 データ、URL、DNS、メール、外部連携 「すべて移行」のみ
成果物 形式、数量、担当、期限、受入条件 一式で詳細不明
費用 初期、第三者、月額、追加、解約 対象外・追加条件が不明
公開 試験、停止、延期、切戻し、監査 公開後確認がない
所有・引継ぎ 依頼側アカウント、データ、記録 再び会社依存になる

現行会社の批判だけで選ばず、必要な成果物と移行リスクへの対応で比較します。費用区分はホームページ制作費用も参照できます。

公開・移管は延期と切戻し条件を決めます

  1. 凍結:対象、データ、設定、担当、未解決事項を確定
  2. 保存:現行サイト、DB、DNS、メール、URL、計測値を保存
  3. 事前試験:新環境で表示、更新、フォーム、検索設定を確認
  4. 公開判定:必須条件、残課題、停止条件、承認者を確認
  5. 切替:DNS、サーバー、CMS、URL等を合意順で反映
  6. 公開監査:200、301、404、H1、canonical、noindex、JSON-LDを確認
  7. 実受信:フォーム、予約、応募、メール、外部連携を確認
  8. 安定化:旧環境停止、データ差分、旧権限削除を確認

サイト停止、メール停止、個人情報露出、主要フォーム未着、全体noindex、主要404、データ欠落は、公開継続より延期・切戻しを優先する条件にします。

移管完了を確認するチェック項目

  • 依頼側がドメイン、DNS、サーバー、CMSへ管理者として入れる
  • メール、フォーム、予約、決済、CRMが新しい経路で動く
  • サイトファイル、DB、原稿素材、設定記録を復元できる
  • Search Console、解析、タグ、広告を依頼側が所有する
  • 旧新URL、301、canonical、サイトマップ、内部リンクが一致する
  • 第三者サービスの契約者、支払、更新期限が明確である
  • 未対応事項、障害、ライセンス、次回更新を台帳化する
  • 旧会社・退職者・一時担当者の不要権限を削除する
  • 旧環境の個人情報・バックアップの返却・削除を確認する

TRAILへ相談できる範囲

TRAILは、現行サイトの公開確認、提供データ・権限の整理、新しい構成・制作、WordPress等の移行、URL・SEO移行、フォーム実受信、公開監査、保守引継ぎを、確認できる範囲で整理します。現行会社との契約交渉や法的判断は対象外です。

事業者名
合同会社TRAIL
所在地
東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センタービル11F
相談範囲
現状確認、制作・リニューアル、WordPress・データ移行、SEO、フォーム、公開監査、保守

相談から移管完了までの9工程

  1. 目的整理:変更理由、継続業務、希望時期を共有
  2. 契約確認:終了条件、提供物、権利、費用、期限を確認
  3. 資産棚卸し:契約者、管理者、データ、外部連携を一覧化
  4. 現状調査:公開HTML、CMS、URL、フォーム、検索を確認
  5. 方式・見積:維持・部分改修・移行・全面更新を比較
  6. 受領・検証:データと権限を受け取り、復元・動作を確認
  7. 制作・移行:合意したページ、機能、URL、設定を準備
  8. 公開・監査:公開判定後に切替し、実受信まで確認
  9. 終了・引継ぎ:旧環境停止、差分、旧権限、未対応を確認

よくある質問

現行の制作会社へ伝える前でも相談できますか?

相談できます。ただし移行可否は現行契約、契約者、提供可能データ、権限で変わるため、確認事項と順序を整理します。

管理画面のパスワードが分からなくても変更できますか?

ドメイン、サーバー、CMS等の契約者と再発行経路を確認します。権限を迂回せず、正規の所有・管理確認に沿って進めます。

現行会社がデータを渡してくれない場合はどうしますか?

契約上の提供対象を確認します。取得できる公開情報と依頼側所有の素材から再制作する案も比較しますが、取得できないデータや機能を移行できるとは断定しません。

ドメインを変えずに制作会社を変更できますか?

ドメイン管理権限とDNS変更条件が確認できれば、同じドメインを維持する方式を検討できます。メール・外部サービスへの影響も確認します。

SEO順位は維持できますか?

順位は保証できません。URL・本文・内部リンク・検索設定を保存し、移行表、301、canonical、サイトマップ、公開監査を行って継続観測します。

メールやフォームを止めずに移行できますか?

影響を抑える計画は可能ですが、構成により停止リスクは異なります。DNS、SMTP、送信先、外部連携、切戻し、代替窓口を事前に確認します。

他社で作ったWordPressサイトも対応できますか?

データ、権限、テーマ・プラグイン、ライセンス、独自実装、PHP・DB、保守状態を確認して対応可否と範囲を判断します。

制作会社変更に必要な資産・権限・移行条件を整理します

対象サイト、変更を検討する理由、現在分かる契約者・管理画面、希望時期、止められない機能をお知らせください。パスワード、秘密鍵、二要素認証コード、顧客の個人情報は相談フォームへ入力しないでください。