真実の瞬間(2)

なぜZMOTが注目されるのか。
その理由を2つ挙げます。

1つ目は前述のとおり、『多くの消費者が商品の購入を検討する際にネットを利用するようになったから』です。
2011年のGoogleとIpsos社の共同市場調査から、アメリカの消費者の傾向が明らかになっています。
また2009年のGoogleの調査では母親の83%はCMで見た商品をインターネットで検索することが判明しました。

2つ目の理由は、従来、家電や自動車、不動産など『高額商品の購入を検討する時のみ行われていた「商品の下調べ」がより多くの商品に対して行われるようになったから』です。
こちらもやはり、インターネットによって気軽に情報を得られるようになったことが起因しています。
THE WALL SREET JOURALには「消費者の1/5以上が食料品や飲料について、約1/3の人がペット用品について、39%の人が赤ちゃん用品について調べる」と書かれています。

出典:https://ssl.gstatic.com/think/docs/2011-winning-zmot-ebook_research-studies.pdf

   http://www.wsj.com/articles/SB10001424052748703907004576279253672899290
   
   
   
以上のことから、ZMOTの考え方を活かしたWEBマーケティングが大切になってくることがわかります。
インターネットの普及により消費者の得る情報は膨大になり、チャネルも多様化しているなかで、意図したように消費者に情報を届けるのは難しくなりつつあります。
そのような中で、商品について適切な情報を発信し、消費者のZMOTにアプローチするには従来のSEOやSMOに加えて、トリプルメディアやシェアードメディア(他社と協同で運営するメディア)を通して消費者視点に立った情報発信を行う必要があります。

その際に意識すべき点は以下の3点です。

1.消費者にとって魅力的なコンテンツとなっているか
 真に消費者の欲する情報でなければ、ZMOTの際に参考にされることはないといえます。

2.消費者に商品の情報発信を促せているか
 より多くの消費者に情報を発信するには、ソーシャルメディアを通じた消費者による情報発信が不可欠です。

3.スマートフォンでの利便性
 博報堂DYグループ・スマートデバイスビジネスセンターが2012年に行った調査によると、消費者の67%が外出時の買い物の際にスマートフォンで店頭の商品を調べ、50%以上がソーシャルメディア上での口コミをスマートフォンで読んでいます。
 ZMOTにおけるスマートフォンの重要性は非常に大きいと言えます。スマートフォンでも見やすい情報発信を行うことは消費者のZMOTに積極的にアプローチすることに直結します。
 
出典:http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2012/10/20121029.pdf

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