LAW OFFICE × WEBSITE RENEWAL
法律事務所のリニューアルは、見た目の刷新ではなく「誰が、何を、いくらで、どの段階まで相談できるか」を正確に移す業務です。
相談分野、弁護士・所属弁護士会、費用、相談予約、利益相反確認、解決事例、問い合わせ情報、旧URLを一つの移行台帳で管理します。検索流入を守る技術移行と、機密性の高い相談情報を扱う受付設計を同時に進めます。
このページの役割:法律事務所サイトの「移行判断」に絞った実務ガイドです。一般的な制作・SEOは士業サイト・SEOの案内、費用表示は法律事務所の料金ページ改善、問い合わせ改善は相談導線の改善で詳しく扱います。
最初に固定する6つの移行単位
1. 相談分野
個人・法人、対象事件、対象地域、受任できない範囲を、実際の体制に合わせて整理します。
2. 弁護士情報
氏名、所属弁護士会、役割、担当分野、事務所・支店との関係、確認責任者を管理します。
3. 費用
相談料、着手金、報酬金、実費、日当など、金額・算定基準・支払時期・追加条件を揃えます。
4. 相談受付
初回問い合わせ、利益相反確認、相談予約、法律相談、受任の各状態を混同しない文言にします。
5. 広告・事例
根拠、匿名化、掲載同意、結果を保証しない説明、更新・公開責任を確認します。
6. URLとデータ
旧URL、添付資料、メール通知、計測、バックアップ、削除期限まで移行台帳に記録します。
弁護士・所属会・事務所情報の確認表
東京都弁護士会の案内では、法律事務所のホームページに弁護士名や所属弁護士会等の表示がない場合、弁護士等の業務広告に関する規程に適合しない旨が説明されています。公開前に、所属会や事務所形態を含めて責任者が確認します。
| 表示対象 | 移行時の確認 | 避ける状態 |
|---|---|---|
| 弁護士 | 氏名、所属弁護士会、担当分野、写真・経歴の掲載根拠 | 退所者、古い所属、資格を誤認させる表記 |
| 弁護士法人・事務所 | 正式名称、各事務所名、所在地、電話、対応時間 | 本支店・担当関係が不明、古い連絡先 |
| 実績・解決事例 | 事実確認、匿名化、同意、掲載日・更新日、結果の個別性 | 結果保証、誇張、特定につながる情報、根拠不明のNo.1 |
確認資料:東京都弁護士会「法律事務所のホームページ等について」。個別の広告適否は所属弁護士会等へ確認してください。TRAILは法律判断を行いません。
費用ページは「金額」より条件を移す
| 費目例 | 最低限そろえる情報 | 移行テスト |
|---|---|---|
| 相談料 | 時間単位、初回・継続、無料条件、税込・税別、延長条件 | 相談予約ページと同じ条件か |
| 着手金・報酬金 | 算定基準、最低額、経済的利益の考え方、支払時期 | 相談分野別ページと矛盾しないか |
| 実費・日当等 | 対象費用、概算または確認時点、追加になる条件 | 見積り・委任契約時の説明につながるか |
一律に表示できない場合は「個別見積り」だけで終えず、何を確認して、いつ、どのように提示するかを示します。旧ページの金額をコピーせず、現行の受任方針と税表示を責任者が再確認します。
利益相反確認前は、必要最小限の情報から受け取る
- 初回問い合わせ:相手方名、事件類型、希望連絡方法など、利益相反確認と受付判断に必要な範囲を定義します。
- 確認後の相談予約:日時、担当、相談料、持参物、オンライン相談条件を案内します。
- 詳細情報・資料:詳しい経緯や機密資料は、事務所が指定する安全な方法と保存・削除方針に従って受領します。
- 受任:フォーム送信や相談予約だけで委任関係が成立しないことを、実際の運用に合わせて明確にします。
個人情報の取扱いは、個人情報保護委員会の通則編ガイドラインと、事務所の規程・委託先契約を照合します。
旧URLと検索評価を守る移行台帳
| 旧URL | 判断 | 新URL・処理 | 確認項目 |
|---|---|---|---|
| 相談分野 | 維持・統合・終了 | 最も近い相談分野へ個別対応 | title、H1、本文、canonical、内部リンク |
| 弁護士紹介 | 在籍・退所・移籍 | 現行情報へ更新または終了 | 所属会、事務所、プロフィール、画像 |
| 費用・FAQ | 現行条件との整合 | 同一意図のページへ統合 | 金額、更新日、相談導線、構造化データ |
| 解決事例・記事 | 根拠・匿名化・重複 | 維持、修正、非公開を個別判断 | 広告表現、特定可能性、公開責任 |
旧URLを一括でトップページへ送らず、内容が対応する新URLへ恒久リダイレクトします。Googleの公式手順に沿ってURL対応表、リダイレクト、内部リンク、canonical、サイトマップを揃え、公開後もクロールとエラーを監視します。
見積りは4つに分けて比較する
制作・設計
情報設計、原稿、デザイン、CMS、フォーム、アクセシビリティ。
移行
URL対応表、記事・画像・弁護士情報、リダイレクト、機密データ整理。
外部費用
サーバー、ドメイン、予約・電話・オンライン相談、写真、ライセンス。
公開後運用
保守、更新、バックアップ、障害対応、計測、広告表現の定期確認。
総額だけでなく、ページ数、原稿責任、移行対象、テスト範囲、修正回数、公開後の対応、除外事項を比較します。小さく始める場合も、URL移行と相談受付の安全確認は省きません。
公開判定とロールバック条件
- 公開前:責任者が相談分野、弁護士・所属会、費用、事例、受付文言、プライバシー表示を確認します。
- 技術確認:主要URL、リダイレクト、canonical、robots、サイトマップ、構造化データ、スマートフォン表示を確認します。
- 実受信確認:テスト問い合わせが正しい担当へ届き、自動返信、迷惑メール対策、電話・予約導線が機能するか確認します。
- 公開後:404、問い合わせ失敗、誤表示、旧情報露出を監視し、重大な問題があれば復旧手順に従って戻します。
構造化データは、ページに見える内容と提供主体に合わせます。TRAILの制作サービスページに、法律事務所や弁護士本人であるかのようなLegalService・Attorney等を設定しません。
公開後30日で見る指標
- 主要な旧URLから新URLへの到達、404、不要なリダイレクト
- 相談分野・費用・弁護士紹介から予約・問い合わせへの遷移
- フォーム開始、送信成功、電話タップ、予約完了と実際の受信
- 検索クエリ、表示回数、クリック、掲載順位の変化
- 古い所属・費用・連絡先・事例が検索結果やキャッシュに残っていないか
数字は移行前と比較し、問い合わせの件数だけでなく、対象分野との適合、受付後の確認負担、誤送信や機密資料の不適切な受領が減ったかも確認します。
よくある質問
法律事務所のリニューアルで最初に決めることは?
相談分野やデザインより先に、残すURL、移す情報、相談受付の状態、公開責任者、旧サイト停止条件を決めます。検索流入のあるURLと実際の相談受付を守ったうえで情報を再構成します。
問い合わせフォームで詳しい事情や証拠を送ってもらうべきですか?
原則として、利益相反確認前は相手方名、事件類型、希望連絡方法など確認に必要な最小限から始めます。詳しい経緯や機密資料の受領方法は、事務所の方針と安全な経路を確認してから案内します。
旧URLはすべてトップページへ転送してよいですか?
避けます。旧URLごとに内容が最も近い新URLを対応付け、恒久リダイレクト、canonical、内部リンク、サイトマップを揃えます。移行先がないページは統合・維持・終了を個別に判断します。
費用はどこまで掲載すればよいですか?
相談料、着手金、報酬金、実費、日当など、実際に採用する費目について金額または算定方法、税込・税別、支払時期、追加費用が生じる条件を示します。個別見積りの場合も、判断材料と確認時点を明記します。
公開後は何を確認しますか?
フォームの実受信、電話・予約導線、主要URLの200応答、リダイレクト、title、H1、canonical、noindex、構造化データ、サイトマップ、スマートフォン表示を確認します。検索順位や問い合わせを保証するものではありません。
現行サイトを残す・直す・移すの判断から整理します
TRAILは制作・SEOの立場から、URL、表示情報、相談導線、移行リスクを整理します。法律・広告規程の最終判断は、事務所の弁護士・所属弁護士会等へ確認してください。
関連:順位低下からの回復 / AI検索での見つかりやすさ